LNG燃料タグボート「いしん」が苫小牧港LNGバンカリングトライアルに協力 -LNGバンカリング拠点整備とLNG燃料普及に貢献-
当社は、2022年9月8日、株式会社商船三井(社長:橋本剛、本社:東京都港区、以下「商船三井」)が、苫小牧港管理組合(管理者 苫小牧市長:岩倉博文、住所:北海道苫小牧市)と石油資源開発株式会社(社長:藤田昌宏、本社:東京都千代田区)と北海道苫小牧港において実施したLNGバンカリングトライアルに協力しました。同トライアルは、商船三井が保有し当社が運航するLNG燃料タグボート「いしん」を起用してLNGバンカリングを行いました。
また、トライアル実施においては、商船三井グループのMOLマリン&エンジニアリング株式会社(社長:中島孝、本社:東京都港区)より海事コンサルティングに関して協力を受けました。
<バンカリングトライアル>
<記念セレモニー>
左から、苫小牧港管理組合 平澤専任副管理者、MOLマリン&エンジニアリング(株) 中島社長、日本栄船(株) 西尾社長、 (株)商船三井 向井執行役員、苫小牧港管理組合 管理者 岩倉市長、石油資源開発(株) 菅専務執行役員、 石油資源開発(株) 松本北海道事業所長、苫小牧港管理組合議会 遠藤議長
なお、「いしん」は現在、大阪堺泉北港を中心に大型貨物船等のエスコート業や入出港作業を担っていますが、同船のLNGバンカリングトライアルは神戸、名古屋に次ぐ3例目となります。今回のLNG燃料は、大阪堺泉北港での供給と同様にタンクローリーからTruck to Ship方式(註1)にて供給を受けました。商船三井グループは、2050年までにネットゼロ・エミッションを達成することを目指し、2021年6月に「商船三井グループ 環境ビジョン2.1」に沿って脱炭素・低炭素化実現に向けた「クリーン代替燃料の導入」戦略を推進しています。
LNG燃料は従来の燃料油に比べ二酸化炭素では約25%のGHG排出削減効果があり、商船三井では「今すぐ実現可能なGHG排出削減の取り組み」として、LNG燃料船の導入を進めています。今後もグループ一丸となり低・脱炭素化社会の実現に貢献していきます。
(註1)Truck to Ship方式 LNGローリーから係留中のLNG燃料船に対してLNG燃料を供給する方式です。
【商船三井グループが設定した5つのサステナビリティ課題】
商船三井グループでは、事業を通じて優先的に取り組むべき社会課題として特定した「サステナビリティ課題」への対応を推進することで、持続可能な社会の実現に貢献します。本件は、5つのサステナビリティ課題の中でも特に「Environment -海洋・地球環境の保全-」と「Innovation -海の技術を進化させるイノベーション-」にあたる取り組みです。