コモンレールシステムエンジン稼働実証試験に協力~ステークホルダーとの共創を通して環境課題の解決に
当社はSDGsに関する取り組みとして “13.気候変動に具体的な対策を” を企業活動の重要課題のひとつとしてとらえています。
この一環として、2017年以降、株式会社IHI原動機(本社:東京都千代田区、赤松真生社長)が開発した燃料系統に電子制御燃料噴射装置(コモンレールシステム)を採用した中速エンジンを当社運航タグに搭載し5年間におよぶ稼働実証試験に協力し、この度その経済性、信頼性および環境優位性について所定の評価結果が得られたため、同社ではこれを正式に国内販売開始いたしました。
このエンジンは、1838kW級の4サイクル中速エンジンとしてはコモンレールシステムを採用したエンジンの国内販売初めてとなり、従来機に比べ低負荷域での燃費向上、PM(排気ガス中の粒子状物質)約50%低減及びCO2の削減と排気色改善を実証実験を通じ確認しました。
この結果を受け当社では、来年3月に竣工予定の新造ハーバータグにもこのエンジンを正式採用することを決定しました。
コモンレールシステムは今後の多燃料燃焼技術向上にも寄与する技術であり、当社ではゼロエミ社会実現に向け引き続きステークホルダーとともに取り組みを続ける所存です。
本エンジンが搭載されたタグボート「たまの」 ニイガタ6MG28HX-CR型中速エンジン
出典先:IHI原動機㈱
商船三井グループでは、『商船三井グループ環境ビジョン2.1』において「次世代の地球に生きるすべての生命のために、商船三井グループは、ステークホルダーとの共創を通して環境課題の解決に取り組みます。海洋環境保全、生物多様性保護、大気汚染防止などの重要課題に加えとりわけ喫緊の対応が求められる気候変動対策においては、人・社会・地球のサステナブルな発展に貢献して、青い海から豊かな未来をひらきます」と設定しており、当社はこれに沿い引き続き取り組みを続けてまいります。