LNG燃料タグボート「いしん」命名・内航船省エネ格付け 最高評価の4つ星獲得
LNG燃料タグボートの命名・進水式が行われました
~ 内航船省エネ格付け 最高評価の4つ星★★★★を取得 ~
株式会社商船三井(社長:池田潤一郎、本社:東京都港区、以下「商船三井」)が発注し、金川造船株式会社(社長:生駒剛人、本社:神戸市兵庫区)が建造中のLNG燃料タグボート(以下「本船」)の命名・進水式が、本日9月28日に行われました。本船は、商船三井の技術開発プロジェクト「船舶維新NEXT~MOL SMART SHIP PROJECT~」の名称にちなみ、「いしん」と命名されました。「いしん」は、今後艤装工事を経て、2019年2月に竣工、同年4月に西日本で初のLNG燃料タグとして就航し、当社(社長:西尾哲郎、本社:神戸市中央区)が運航します。
また、「いしん」は、国土交通省が認証する、「内航船省エネルギー格付け制度」(註1)において、A重油使用時と比較して二酸化炭素(CO2)排出量を約25%削減するなどの優れた環境性能が評価され、最高ランクの星4つに格付けられました。
「いしん」は、商船三井が初めて保有するLNG燃料船となり、ヤンマー株式会社(社長:山岡健人、本社:大阪市北区)製の最新船舶用Dual Fuelエンジン(註2)「6EY26DF」2基を搭載し、国内で初めてIGFコード(註3)に準拠して建造され、LNG燃料船としての安全性を担保しています 。また、国内のLNG燃料船としては初めて、着脱可能な構造のLNG燃料タンクを船尾側暴露甲板上に設置することで、燃料供給時および整備点検時の利便性を高めました。
商船三井及び当社は、高速航行と優れた環境性能を両立した「いしん」の運航や、国内外でLNG燃料供給体制の整備推進を通して、LNG燃料の普及に積極的に取り組み、お客様や社会の環境負荷低減のニーズに応えてゆきます。
(註1)国土交通省が、内航船舶について省エネ・省CO2設備への投資環境を整備するため、省エネ・省CO2効果を船舶の企画・設計段階で「見える化」し、船舶の省エネ・省CO2性能を客観的に評価する制度。
http://www.mlit.go.jp/maritime/maritime_tk7_000021.html
(註2)A重油とLNGそれぞれを燃料として使用できるエンジン。
(註3)International Code Of Safety For Ships Using Gases Or Other Low-Flash Point Fuelsの略。ガス燃料及び低引火点燃料を使用する船舶に対する安全要件を規定するコードで、2017年1月1日より発効。
命名・進水したLNG燃料タグボート「いしん」(イメージ図)
「いしん」概要
総トン数 約250㌧
全長 約43.6m
全幅 約9.20m
喫水 約3.15m
航海速力 16.0ノット以上
主機関 ヤンマー船舶用 Dual Fuelエンジン「6EY26DF」2基
本件に関するお問い合わせ先 :
日本栄船株式会社 企画管理部 堀容子 TEL:078-331-3625 / E-MAIL: admin@nihon-eisen.com
商船三井プレスリリース
https://www.mol.co.jp/pr/2018/18078.html