しおさい96号
第53回 定時株主総会開催される
6月19日(金)ANAクラウンプラザホテル神戸において、当社第53回定時株主総会並びに取締役会が開催され、下記の通り新役員が選任されそれぞれ就任しました。
退任役員の方は長い間わが社のために御尽力いただき誠にありがとうございました。
【令和2年度役員】
代表取締役社長 西尾 哲郎
常務取締役 鐘ヶ江 啓吾
(営業部長委嘱)
常務取締役 太田 正紀
(船舶部長委嘱)
取締役 本間 珠城
(坂出支店長委嘱)
取締役(非常勤) 齊藤 宏之
取締役(非常勤) 向井 恒道
取締役(非常勤) 安齋 僚
監査役(新任) 関澤 圭介
社長挨拶
本年6月19日開催の第53回定時株主総会を無事に終え、当社も新たなスタートを切ることとなりました。
茲に皆さんに、一言ご挨拶申し上げます。
まずは厳しい環境が待ち受けると予測した2019年度に於いても、海陸役職員各位の不断の努力と行動力によって、当初の予算を上回る結果を残せたことに心から感謝します。
またこの度ご勇退された中嶋元専務並びに川﨑元監査役には長きに亘りご尽力頂きました事、厚く御礼申し上げます。
さて2019年度を振返れば、依然として続く米中の貿易闘争や地政学リスクを主とした世界経済の混乱を背景に、国内では貿易・投資活動の沈滞化、それに伴い製造業・非製造業は共にペースダウンを余儀なくされていく状況下で、インバウンド需要の拡大と東京五輪への期待感が辛うじて国内景気を支えていた折に、中華人民共和国湖北省武漢市から端を発した新型コロナウィルス感染症が世界的な感染拡大へと繋がり、現在も猛威を振るっています。
斯様な環境下に於いても海陸役職員全員が自身の職務に対してプライドを持ち効率的に職務を遂行する意識と弛まぬ努力、地道な営業活動、日々の情報共有・展開などにより、2019年度の当社業績はコロナ禍の影響も限定的なものに止めた上で、予測以上の結果を残せた事、海陸全従業員に対して改めて感謝の意を伝えます。
既に2020年度第一四半期を終えようとする現在も収束の目処が立たない新型コロナ感染症が及ぼす影響は計り知れず、リーマン・ショック以降、未曽有の地球規模での経済危機となり各企業が新たな事業改革に乗出すことは必至の状況です。
世界経済・国内経済の停滞により我々の事業に密接に係わるあらゆる品目の海上荷動き量が減少、加えて生活環境や生活習慣も変貌し、勤務形態に於いても在宅勤務、リモート化される業務スタイル、働き方改革など大きな変革の波に直面しています。厳しい厳しいと悲観的な言動を続けて嵐が去りゆくのをただ待つのでは無く、目先の変貌だけに囚われずに冷静且つ迅速なる判断を以ってこの難局による影響を最小限に食い止め、コロナ禍前の当社とは異なる強みを創ってゆくべきと考えています。
常々発言している通り、如何なる状況下に於いても冷静な判断と革新的な行動、即ち現事業の重要性を強く認識し行動する一方で、従来の常識だけに捉われない発想をもって新たな事業展開を具体化し、日栄グループを成長させてゆく所存です。
それを成し遂げる為に皆さんも日本栄船としての誇りと信念を持って、現状に満足する事無く自ら知恵を絞り、仲間との建設的な会話を重ね、想像力・企画力、そして結束力を高めて下さい。
最後になりましたが、現場中心となる当社にとって従業員の安全・健康を第一義に考えることは言うまでもありません。
その点に於いても、現在も感染拡大が収まらぬ新型コロナ感染症では、当社グループの海陸役職員並びにそのご家族に於いても誰も罹患する事なく今日を迎えられているのも、各位の意識の高さ・諸対応が齎したものであると、敬意を表する次第です。
今後も安全運航・法令遵守の徹底と、社業の更なる発展を目指して歩を進めて行くことを誓い、私の挨拶とさせて頂きます。
「つしま丸」竣工
令和2年6月17日、金川造船㈱にて「つしま丸」が竣工しました。
「つしま丸」は、AIS受信機 バーシングサポーター(離着桟支援装置)をはじめとする最新鋭の航海・通信機器等を装備し伊勢湾及び三河湾を稼働範囲に就航しました。当地での活躍を期待します。
総トン数:196トン
主機:ニイガタ6L28HX
推進装置:ニイガタZP-31 3500PS、第3,4種消防設備船
金川造船苅藻工場にて引渡式が行われました。
この船の建造は新型コロナの影響で、進水式も簡略に執り行われるなど寂しい状況で建造が進行していきましたので、せめて出航だけでも本社の皆で盛大に見送りたいとの思いで、晴れの船出を別れのテープとともに華やかにお見送りしました。
社内アンケート
このたびの新型コロナによる緊急事態宣言にともない原則在宅勤務をおこないましたが、
実際に在宅勤務をおこなってどうだったか陸上勤務者を対象に社内アンケートをおこないました。 対象者46名 / 回答36名