しおさい98号
第54回定時株主総会開催される
6月18日(金)ANAクラウンプラザホテル神戸において、当社第54回定時株主総会並びに取締役会が開催され、下記の通り新役員が選任されそれぞれ就任しました。本年はコロナ禍での総会となる為、ハイブリッド出席型バーチャル株主総会として、会場およびオンラインでの出席にて開催されました。退任役員の方は長い間わが社のために御尽力いただき誠にありがとうございました。
【令和3年度役員】
代表取締役社長 西尾 哲郎
常務取締役 太田 正紀
(船舶部長委嘱)
取締役 本間 珠城
(坂出支店長委嘱)
取締役(新任) 田村 啓造
(営業部長兼広島支店長兼周南営業所長委嘱)
取締役(非常勤) 齊藤 宏之
取締役(非常勤) 向井 恒道
取締役(非常勤) 安齋 僚
監査役 関澤 圭介
社長挨拶
本年6月18日、第54回定時株主総会を無事に終了し、当社は新たなスタートを切ることになりました。
今回は蔓延する新型コロナウィルス感染症を考慮し、ハイブリッド出席型バーチャル株主総会という前例の無い形態での開催となりましたが、株主・関係各位の協力を得て何ら支障もなく終えることが出来ました。
茲に皆さんに、一言ご挨拶申し上げます。
2020年度は新型コロナウィルス感染症によるパンデミックという現代人が経験したことの無いクライシスで幕を開けました。
貿易・投資活動等の全ての動きが沈滞化し、それに伴い製造業・非製造業を問わずあらゆる業種がペースダウンを余儀なくされました。
社会・経済のみならず生活様式までもがコロナ禍以前とは全く別物となり、当社事業にとっても非常に厳しい環境となった事は言うまでもありません。
残念ながら作業件数・業績共に前年度からは大きく落ち込む事態となってしまいました。
然し乍ら、その様な状況下に於いても、海陸役職員各位の不断の努力と行動力は刮目に値するものがあり、年度後半には予測を覆し上方修正出来たこと、まずは皆さんに心から感謝します。
既に幕を開けている2021年度、依然として収束が見通せない新型コロナウィルス感染症、更に硬直化する米中対立を始めとして様々な経済活動への影響が予測されていますが、一方で国内では設備投資拡大の兆しも見られ製造業を中心に景況感は徐々に上向き、日本そして世界経済は再始動し、大きな変貌を予感させています。
また将来に向けて我々を取り巻く事業環境も「脱炭素化」へと大きく舵を切り、その流れ、変革速度は益々加速してゆくものと感じています。
当社としては、今後も現業を主軸として最大限の営業力・海技力を駆使した活動を繰り広げてゆく事は言うまでもありませんが、収益基盤拡大への取組みとして環境関連事業という新たな分野へも慎重に検証を重ねながら覚悟と熱意を持って事業展開を図って行く所存です。
コロナ禍による最悪期を乗り越えた日本栄船、コロナ禍の中で展開した日本栄船としての誇りと信念、そして緊張感を持って、現状に満足する事なく自ら知恵を絞り、仲間との建設的な会話を重ね、想像力・結束力を高めて下さい。
未だ感染収束が見通せない状況が続いている中で、当社グループの海陸役職員並びにそのご家族に於いても無事に今日を迎えられているのは、各位の意識の高さ・適切な諸対応の賜物であると、改めて茲に敬意を表する次第です。
最後になりましたが、当社に於いては引き続き従業員の安全・健康を第一義として、今後も安全運航/安全作業・法令遵守の徹底と、社業の更なる発展を目指して歩を進めて行くことを誓い、私の挨拶とさせて頂きます。
勇払丸回航
当社は、北海道苫小牧に本社を置く苫港サービス株式会社が、神戸市の金川造船において建造した勇払丸の建造監督補佐並びに回航業務を引き受け、完遂しました。
当社が、MOLグループ以外の曵船会社の上記業務を行ったのは初めてのことで、2021年6月16日午前に神戸を発ち、 20日午後無事苫小牧に入港し引き渡しました。
海洋保全活動を実施
当社はSDGsの取り組みの一環として、“14.海の豊かさを守ろう あらゆる種類の海洋汚染を防止し、大幅に削減する”を目標に掲げ、豊かな海、キレイな海を目指し海洋ごみの回収、汚染防止に取り組んでおります。
当社ホームページに第1回目の活動を報告しましたが、第2回目・第3回目と活動を実施しました。
第2回目 実施日:6月12日(土) 神戸港
ペットボトル、プラスティック容器等で8.5Kg(発泡スチロール除く)、累計21.5Kg(ペットボトル、プラスティック容器等)を回収しました。
※あさか丸渡辺船長に自主的にご協力頂きました。
神戸港海洋ごみ回収前 神戸港海洋ごみ回収
神戸港海洋ごみ回収前 神戸港海洋ごみ回収分別後
第3回目 実施日:6月26日(土) 神戸港
ペットボトル、プラスティック容器等で5.5Kg、累計27Kg(ペットボトル、プラスティック容器等)回収しました。
神戸港海洋ごみ回収前 神戸港海洋ごみ回収前
神戸港海洋ごみ回収分別後 神戸港海洋ごみ回収分別後
今後も 豊かな海、キレイな海に向けて事業活動を続けて参ります。
きよす進水式
2021年5月28日、金川造船にて建造中の第762番船の進水・命名式がコロナ禍の中、粛々と執り行われました。西尾社長より本船名を「きよす」と命名され、太田常務による支綱切断が行われました。