Sustainabilityサステナビリティ

Environmental Policy環境方針

当社は、商船三井グループの一員として、以下の「商船三井グループ環境憲章」を共有しています。

商船三井グループ環境憲章

理念

商船三井グループは、海運業を中心とした様々な社会インフラ事業を展開する企業グループとして、人類全体の課題である海洋・地球環境の保全のために、企業活動全般において環境保全に配慮して行動します。

方針

  1. 私たちは、船舶の安全運航を徹底することを始めとして、全ての事業活動において海洋・地球環境の保全に取り組みます。
  2. 私たちは、環境に関連する法規等の遵守はもとより、環境マネジメントシステムを構築し、環境目的及び環境目標を設定するとともに、社内外のステークホルダーとの積極的な対話を通じて、海洋・地球環境保全の継続的な改善に努めます。
  3. 私たちは、事業による生態系への影響を認識しつつ、省エネルギー、省資源、リサイクル、廃棄物の削減、温室効果ガスの削減、適切な排水管理・処理、有害物質の排出抑制等を通じて、気候変動対策、海洋・大気汚染防止、生物多様性保護等のあらゆる環境保全に努めます。
  4. 私たちは、環境・安全・人権等に配慮した製品・資材及び船舶の調達並びにリサイクルを推進します。
  5. 私たちは、海洋・地球環境の保全に向けた技術の開発・導入を推進します。
  6. 私たちは、環境教育・広報活動を通じて、商船三井グループ社員の海洋・地球環境の保全に対する意識の向上を図るとともに、本環境憲章の浸透を図ります。
  7. 私たちは、本環境憲章を一般に公表するとともに、環境関連データをモニタリングし現状や課題を定期的に開示します。
  8. 私たちは、企業活動を通じて社会貢献に努めるとともに、様々な環境保全活動への参加・支援を通じ、ステークホルダーとの信頼関係を構築します。

Environmental Vision環境ビジョン

商船三井グループ 環境ビジョン2.2

次世代の地球に生きるすべての生命のために、商船三井グループは、ステークホルダーとの共創を通して環境課題の解決に取り組みます。海洋環境保全、生物多様性保護、大気汚染防止などの重要課題に加え、とりわけ喫緊の対応が求められる気候変動対策においては、グループ総力を挙げて「2050年ネットゼロ・エミッション」を目指し、人・社会・地球のサステナブルな発展に貢献して、青い海から豊かな未来をひらきます。

気候変動対策

海洋環境保全

生物多様性保護

大気汚染防止

中長期目標

(1) 2020年代中にネットゼロ・エミッション外航船の運航を開始します

(2) 2035年までに輸送におけるGHG排出原単位を45%削減します(2019年比)

(3) 2050年までにグループ全体でのネットゼロ・エミッション達成を目指します

Our Approach当社の取組み

環境への取り組み

内航船省エネ格付け 最高評価の5つ星★★★★★を取得

「いしん」は、国土交通省が認証する「内航船省エネルギー格付け制度」※において、A重油使用時と比較して二酸化炭素(CO2)排出量を約25%削減するなどの優れた環境性能が評価され、最高ランクの星5つに格付けられました。

※「国土交通省が、内航船舶について省エネ・省CO2設備への投資環境を整備するため、省エネ・省CO2効果を船舶の企画・設計段階で「見える化」し、船舶の省エネ・省CO2性能を客観的に評価する制度。

船名

いしん

きよす 1
総トン数
247 トン
全長
43.60 m
長さ×幅×深さ
38.759.203.99m
船級・資格
JG・限定沿海
航行区域
限定沿海区域
主機関
ヤンマー 6EY26DF
推進器(クラッチ内蔵型)
ニイガタ ZP-31
連続最大出力
2200PS×2基
速力(最大)
16.4ノット
曳航力
前進最大54トン 後進最大52トン
搭載人員
乗組員6名 旅客10名(24時間未満)
警戒船等の資格
第3種・4種消防設備船
竣工
2019年2月
「いしん」は西日本では初めて運航するLNG燃料船となり、ヤンマー株式会社製の最新船舶用Dual Fuelエンジン※1 「6EY26DF」2基を搭載し、国内で初めてIGF※2 コードに準拠して建造され、LNG燃料船としての安全性を担保しております。

※1 A重油とLNGそれぞれを燃料として使用できるエンジン。

※2 International Code Of Safety For Ships Using Gases Or Other Low-Flash Point Fuelsの略。ガス燃料及び低引火点燃料を使用する船舶に対する安全要件を規定するコードA重油とLNGそれぞれを燃料として使用できるエンジン。

LNG関連機器

  1. 主機関 立型単動4サイクル直接噴射式デュアルフューエル機関(ヤンマー)
  2. LNGタンク 独立型タンクタイプC 真空断熱横型二重殻円筒式(エア・ウォーター)
  3. 内容量 16,900ℓ 積載質量 7,160㎏
  4. コールドボックス マイクロチャンネル式送ガス蒸発器及び加圧蒸発器 タンク液面・圧力監視装置一式
  5. バッファータンク及びDF機関用ガスバルブユニット一式
  6. ガス燃焼装置 ガスコンバッションユニット(GCU) MECS-G250(ボルカノ)
  7. 安全装置(IGF コード準拠) ガス検知器 火災警報装置 水噴霧装置 イナートガス装置
  8. その他 携帯用マルチ検知機 極低温防護服一式 防爆型トランシーバー 自蔵式呼吸具 自動体外式除細動器
「グリーン経営」取得・登録

「グリーン経営」取得・登録

現在、企業は環境への取り組みにより社会的責任を果たすことが課題となっています。当社はいち早く環境保全を理念に掲げ、その取り組みが認められ、国土交通省の推奨する認証制度「グリーン経営」を平成18年9月に取得し、環境にやさしい事業者として登録されました。これからも当社グループは地球温暖化ガス(CO2)発生削減に向け積極的に取り組んでまいります。

「環境負荷低減」への取り組み

「環境負荷低減」への取り組み

当社は、環境負荷低減への取り組みとして、回航時における減速航行の実施、主機に中速エンジンでは日本初となる㈱IHI原動機のコモンレールシステム(電子制御燃料噴射装置)搭載による燃料消費量・PM排出量等の低減への取り組みの他、LNG(液化天然ガス)を燃料とするタグボートの開発・運航を商船三井グループの一員として積極的に取り組むなど、一層の環境負荷低減に努めてまいります。

社会への取り組み